儲からない ungainful 2005 9 24
8月上旬から、日経平均株価という指数は、絶好調ですが、
多くの投資家は、「儲かっていない」というのが、実感かもしれません。
個人投資家が得意とする新興市場においては、
日足チャートの「さえない形」が目立ちます。
週足チャートも、形が悪くなっているものが、目立ちます。
さらに、IPO(新規公開株)は、波乱の展開となっています。
一方、国内機関投資家も、「出遅れた」という話を聞きます。
しかし、出遅れたことには、正当な理由があると思います。
少し、専門的な話になってしまいますが、
今回の上げ相場は、日足チャートでは、5日移動平均線に沿って、上昇が続いています。
5日移動平均線から離れる形で上昇し、
5日移動平均線から離れすぎると下落し、
5日移動平均線に接触すると、また上昇を始めるという相場です。
しかし、こうした「5日移動平均線相場」は、非常に、やりにくいのです。
こういう相場は、たいてい、25日移動平均線から、大きく離れています。
相場というものは、25日移動平均線との位置関係を気にするものです。
一般的に、株価は、25日移動平均線との「かい離」を埋めようとする傾向があるのです。
だから、「5日移動平均線相場」は、リスクが高いのです。
おそらく、株価が5日移動平均線に乗っている限り「買い」という、
勇気ある投資家だけが、儲かったでしょう。
こうした「勇気ある投資家」とは、外国人投資家が多いかもしれません。
本当は、こういう相場がよかったと思います。
「株価が25日移動平均線に接触して、反発し、上昇する」というパターンを繰返す相場。
慎重な投資家は、株価が、25日移動平均線まで押し目を作らないと動きにくいかもしれません。
多くの投資家が儲かるように、
「5日移動平均線相場」が終わって、「25日移動平均線相場」になってほしいと思います。
それでは、「教科書どおりだ」と言われるかもしれません。
しかし、多くの投資家が儲かるには、株価が教科書どおりに動くことです。